VAPE:アトマイザー洗浄は超音波洗浄機に任せろ!

VAPEのアトマイザー洗浄にかねてより欲しかった超音波洗浄機を購入しました。
超音波洗浄機と言えばメガネの洗浄用として売られていますが、実はVAPEアトマイザーの洗浄にぴったりで強力なアイテムとして重宝しています。
もちろんアトマイザーやメガネ以外にもいろいろな生活用品を細部に渡って洗浄できます。

アトマイザーの洗浄は大変

VAPEのアトマイザー洗浄には苦労をしていました。
食器用洗剤を歯ブラシにつけてこれでもかというほどゴシゴシ洗ってもフレーバーは落としきれません。

しかし、ミストを雑味なくおいしく楽しむためにはアトマイザーをきちんと洗浄することが大切です。

アトマイザー洗浄に適した溶剤

本来ならアトマイザー類の洗浄は無水アルコールを使うのがよいというお話です。 
無水アルコールが良いとされる理由は、アルコールは水も油も溶ける両極性がありその分フレーバーを落とす力が強いとのことです。
それもそのはず、高純度アルコールは溶媒として使われますので、複雑な成分で構成されている香料ならばこの無水アルコールが好適であるというわけです。
また、ドラッグストアーでも買えるので個人で購入可能な洗浄剤としてはナンバーワンであると思います。

しかし、アルコールは価格が高いのです。。。

なぜアルコールが高いのか

人が飲めるアルコールと定義されるものは酒税がかかります。
本来ならば一番洗浄に向いている無水エタノールも、薄めればお酒になってしまいますので税金がかけられてしまうため、どうしても高額になってしまっています。


消毒用エタノールとは

無水エタノールでなく消毒用エタノールとして売られているものは、殺菌作用に重点をおいた水分量の多いアルコールです。
水分を入れることで、溶剤としての効果は落ちるかわりに「細菌の細胞膜に浸透し変性させてしまうことで殺菌効果を有する」ようになるためです。
コロナウィルスやインフルエンザウィルスもエンベロープ(脂の膜)を有しているため、その膜を壊すエタノールやハンドソープが効くわけですね。

しかし、こちらも飲もうと思えば飲めますのでそれでも高い。

安い消毒用エタノール

IP(イソプロパノール)などと商品名についているアルコールは安価で購入できます。
これは低級アルコールという分類になり、飲めるものではなくなりますので酒税がかかりません。
ただし、安くてもアトマイザー洗浄用には使わず消毒用に使うだけにとどめておきましょう。

超音波洗浄機の検討

超音波洗浄機でアトマイザーを洗浄すれば、水と中性洗剤だけで香りもだいぶ落ちるという話です。
アトマイザー洗浄以外にも使えそうだと思い、超音波洗浄機について色々調べました。

どの超音波洗浄機の機種がベストバイか

どうせ買うなら対価に見合う能力を有する、コストパフォーマンスの高いもの購入したいですね。
そこでとりあえずはAmazonで調べてみると、国内用の機種は極々限られ、中国企業製品が多く非常に迷いました。

超音波洗浄はなぜ汚れを落とせるのか

まずはじめに超音波洗浄機とは何かから調べてみました。
超音波洗浄機とは高周波の振動により水中に現れるバブルが弾ける衝撃(キャビテーション効果)で洗浄してくれます。

ここで気をつけたいのが2000円代の超がつかない”音波”洗浄機の存在です。
これは単にバイブレーションしてお水をブルブル震わせるだけなので、洗浄効果は期待できません。

購入検討機種の絞り込み

私としては以下3つのポイントを抑えている製品を重視しました。
  1. 長く使えること
  2. 洗浄力が強いこと
  3. 電源ケーブルがはずせること(水を捨てるのが容易)
まずLifeBasisの怪しい日本語(超音波を超波とか書いてあるので)の製品説明では買う気になれませんでした。

それに中国製品ではDisplayport 変換アダプターを購入したときすぐに壊れてしまったこともあり、安いものを安く買うよりは多少高くても長く使えるものが結果として一番のコストパフォーマンスとなると考えます。

以上のことから、ここは超音波発生源である振動子が2つあり、評価の高く満足行く洗浄力を得られそうなシチズンフラッグシップモデルをチョイスしました。

ただし、能力的にはLifeBasisのこのモデルも2個の振動子がついており同等の性能があるかと思います(長持ちするかどうかは置いといて)

レッツ超音波洗浄

さて、我が家にやってきたシチズン製超音波洗浄機の「SWT710」!
本体含め以下4つのアイテムが入っています。
  1. 本体
  2. 電源ケーブル
  3. 洗浄カゴ
  4. 時計バンド用アーチ
本体にプラスチックの洗浄かごをセットし、お水を入れて電源ケーブルを接続。
そして電源スイッチをONにするとディスプレイに青い文字が光ります。

ボタンは濡れても大丈夫なように静電容量式(スマホのタッチパネルと同じ)となっています。
とりあえず最長洗浄秒数の300秒を設定しスイッチオン!!

ふぉーん・・・ジジジジジ・・・と音を立てながらスタートします。
周りに迷惑がかかるような騒音ではないので集合住宅でも使えそうです。

洗浄結果

以下3条件で試してみました。
  1. 水だけ:においはそこそこ残る
  2. 洗剤を1滴落とす:ちょっとにおいが取れる
  3. 重曹を加える:結構においが取れる
残念ですが完璧に匂いは取れませんでしたが、手でブラシを使ってゴシゴシ洗うのと比べると、超音波洗浄機を使ったほうが遥かに匂いが取れます。
アルコール溶媒を使えばより取れるんでしょうけどね。

ともかく洗浄力の強い超音波洗浄機!これは買ってよかった。
いや、買って正解だった!
ってか迷わずさっさと買えばよかった!!

いろんなものを洗浄

気分を良くして家にあるもので洗浄機に入りそうなものを片っ端から洗浄を試してみました。
  • シェーバーのヘッド
  • サーモスの頭
  • サーモスのシリコンパッキン
  • インジェクターなどなど
  • 腕時計のベルト
入りそうなものを片っ端から突っ込んで洗浄。
柔らかいプラスチックには効果がありませんでしたが、固い容器(ガラスが最適)の油脂系の汚れがついているものには、超超強力な効果が発揮されます。
※ただそ柔らかい素材のもの超音波が吸収され表面の油が落ちないそうです。

壁面についた油脂が、まるで邪悪な魂が浄化されるかのようにぶわーっと出てきます。
検証動画もとってみました。


さすがキャビテーション効果!
見ていて楽しいです。

洗浄以外の使い方

スティープも実施

超音波洗浄機を使うことでリキッドのスティープも実施できるという話です。
ただ、粘度の高い液体でキャビテーションは起こりにくいと思いますので粘度を下げるか、ある程度の時間を繰り返すのが良いと考えられます。

粘度を下げる方法としては少し暖かいお湯を使うことです。
熱々にすると機械にもダメージがあるので40℃程度のぬるま湯で試しましょうね。

超音波スティープ後の感想

若干・・・まろやかになりました。
ミルクフォーマーによる撹拌で入ってしまった気泡も抜けました。
粘度の高い液体でも撹拌能力がすごいと思いましたが水と同じようなサラサラの液体の場合だとスティープの効果はもっと強く感じました。

撹拌結果

スティープ云々よりも超音波洗浄機ですごいと思ったのは撹拌能力です。
ハッカ油と焼明礬(やきみょうばん)、焼明礬は本来水に溶けにくいのですが、結晶が沈殿しているものを超音波洗浄機で撹拌させると数分で水溶液の完成です。
実はこれ、大学の研究室とかでもよく使われる手法で溶けにくい固体はこうやって溶かしてるみたいですね。

手放せない超音波洗浄機

なんだかんだ超音波洗浄機は頻繁に使用しています。
本来メガネ用でメガネかけてないけど、買ってよかった品物の一つ!

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