アクアリウム:エバグリ式まとめ

アクアリウムの飼育方式にはエバグリ式なるものがあり、これは、最も初期投資費用が安価である底面濾過方式で飼育する方法の一つです。


エバグリ式とは

正式名称はエバーグリーン式です。
この名前の由来は「エバーグリーン」という静岡の熱帯魚屋さんが独自?にあみ出したとされる方式なのです。

具体的には

粒の小さな大磯砂をつかいアルカリ性を保って状態での底面エアリフト式濾過を採用した方式です。
魅力としては水槽周りのイニシャルコストを抑え、加えて水換えや低床掃除などメンテナンスの頻度が少ないとされることがメリットです。

参考にしてみた結果、真似すべき点とそうでない点があることがわかりましたので、自分なりにまとめてみました。

ご本人の意図と違うものになるかもしれないので、自己責任で参考にしてください。

水槽

私は45cmの水槽をチョイスしました。
理由としてはやはり少しでも小さいと水換えも楽かと思って選択しましたが、
初心者は迷わず60cmだと思います。
特に直管型蛍光灯は45cm用の15型のラインナップは本当に少なく、20型は安価かつどこでも容易に手に入ります。
45cm水槽の汎用性のなさを思い知りました。


ヒーター

よほど細かく温度調整したいのならば、ヒーターサーモスタット分離式を奨めますが、大体25℃設定に落ち着きますので温度固定式で安いやつでも十分だと思いました。
一日の最高・最低気温が少ないほうが病気にかかりにくくなります。

あとは、ヒーターカバー付きならば石巻貝がヒーターを這っているときに電源が入り火傷して死ぬことが少なくなります。
ただし、コケが付いた場合に掃除がめんどい!


照明

多灯式の蛍光灯ライトよりも1灯式蛍光灯ライトを2つ設置するほうが反射板面積からエネルギー効率がいいそうです。
蛍光灯も家庭用の3波長昼光色が手に入りやすく低コストでおすすめです。

しかし、蛍光灯照明も時代とともに淘汰されてきています。
安くてバランスも悪くないのがクリア LED POWER Xです。

低床

エバグリの推奨する低床は大磯砂です。
アルカリ性の環境は硝化バクテリアの活性も上がるそうです。

ちなみに酸性飼育を推奨されているカラシン科でもアルカリ性飼育で元気に良い体色に染まっています。
強健種であれば極端に低い・高いpHでなければ敏感になる必要はないです。
大磯砂細め

およそ6cmほど敷くことが基本だそうなのでこれは守ります。

流木

これはエバグリ式には関係ないですが、水槽のアクセントになる素敵な一品ですよね。
でも、買うんだったら水槽に植わってる奴、ウィローモス付きとかを買っちゃったほうがいいと思います。
流木&モス

乾いた流木を買おうーと思ってる方。
あく抜きはいいとして、色が抜けるようになるまでにはは根気と時間がいります。
アクは一度煮ればすぐに抜けますし、すでに一度煮ているアク抜き済みの流木も多く見かけます。
しかしその後の色(腐植酸)がずーっと出続けます。
半年ぐらい漬け込んでやっと抜けるので、色を付けたくないなら長期戦。
そうでなければ多少色づくぐらいは気にしないで水槽に放り込みます。

特に煮出して色をとる作業は、いくら煮込んでも茶色い色が出てきて際限ないです。

ろ過フィルター

NISSOバイオフィルターを推奨していますが、今はGEXのほうがシェアが広くなっていますね。
正直どちらを選んでもいいですし、枚数は1枚だけで良いそうです。
 NISSOバイオフィルター
コツとしては、水槽中央後方からパイプがでるように設置します。
これで水の循環が均等になります。

エアポンプ

水心が値段的にも評判もそこそこよいです
エアポンプ水心

その他のアイテム

ピンセットあったほうが、水草植えるのが楽になります。
大きめのピンセット+はさみのセットであれば手を入れずに枯れた水草カットができます。

水草

最初から入れないで、水ができてから、底砂に魚のフンがたまってからでいいです。

スターティングフィッシュ

赤ひれが丈夫で死なないのでお勧めです。
アカヒレ
でも、最初にこいつらを入れると縄張りができて、後から本番の魚を入れると他の魚をつつき回しますので要注意。

水換え

コケや硝酸塩濃度が高くなっていなければ不要です。
でも、過密飼育する場合には上澄みだけ定期的に換水します。

低床掃除

半年には一度プロホースで低床掃除したほうがよいです。
でも思い切ってやってしまうと低床の状態がガラリと変わってしまいます。
水草を植えていると難しいですが、たまにスポイトやピンセットを使って低床をかき回して泥を均一化し止水域ができないようにするのが良いと思います。

プロホースはなれないと底砂掃除は難しいかもしれないですね。

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