前回、生体に対して塩素はそれほど毒ではないことを記載しましたが、魚に限らず生態系として水槽を見た場合、やはり無害とは言い切れません。
そこで私個人としてはやはり水槽に汲む水は塩素を除去したいと思います。
そこで、巷に出回っている中和剤の価格と成分について分かる範囲で調べ、ハイポを使った自作塩素中和剤はどの程度価格差があるか調べてみました。
中でも液体タイプは、医療の採血にも使われるEDTAを含んだ重金属キレート化作用を持つものやビタミン添加(主成分がビタミンでこれで塩素中和を行うタイプも)など、塩素除去以外にも謳っているものが多く、何より溶かす手間もいらないので使いやすいです。
各社販売しているものにどんな違いがあるのか見てみました。
基本的には塩素除去で、重曹が配合されているようです。
価格:448円(1.1円/1mL)
添加量:6Lに1mL
原材料:不明、ビタミン群添加
効能:クロラミン(結合塩素)も除去可能
価格:520円
添加量:20Lに4mL
原材料:不明
効能:塩素除去、コロイド成分による粘膜保護、ポリマーによる濁り吸着、重金属キレート化、ビタミンB配合
いっぱい効能がありますが値段もそこそこ、でも一番売れている製品ですかね。
ポリマーって要は多孔質の吸着剤ということでしょうか。
分解されず残っていずれは放出(エミッション)に向かうような気がしますが。
ただ、pHを調整する機能はないようですので、その点は安心して使えます。
しかし、固形のハイポを規定量を使うと実はかなり高濃度になってしまいます。
もちろん高濃度といっても害になるようなレベルとは無縁の濃度です。
1kgの袋に詰まったハイポ結晶を全部入れたり、間違って全部食べたりしなければ害になることはありません。
しかし、ハイポを精製水(水道水では反応してしまいますので)を用いて自分でハイポを溶かせば安上がりでハイポ溶液が作成できます。
たったこれだけです。
この溶液では、水道水5Lに対しハイポ溶液1mLを加えておよそ2~3分撹拌すれば塩素は中和されます。
家庭用秤量器(クッキングスケール)では通常1g単位でしか測れないことが多いですし、0.1g単位を秤量する機器は精度は高価できちんとした台において水平を取らないとちゃんと測定できません。
なので、選択肢としては家庭用秤量機を使わざるを得ませんが、あまり神経質にならずに測ってください。
ピッタリ測るよりも少し多めぐらいに入れたほうが良いです。
遊離塩素はハイポ溶液添加後すぐに中和できますが、結合塩素までの除去には2~3分ほど撹拌します。
50ccの溶液を作る場合、ハイポ0.25g(2~3粒)で済みます。
GEXのハイポ30gならば6Lもの溶液が作成でき、上記の頻度で水換えをするならば60年は持つ計算になりこんなものを販売してはメーカーが全く儲からないことになります。
価格差5.8倍となります。
輸送コストを考えるとそこまで非道い価格差がついているわけでもないですし、ハイポは8年も使えるけど、自作も面倒という話も…
そこで私個人としてはやはり水槽に汲む水は塩素を除去したいと思います。
そこで、巷に出回っている中和剤の価格と成分について分かる範囲で調べ、ハイポを使った自作塩素中和剤はどの程度価格差があるか調べてみました。
塩素中和剤(カルキ抜き)
塩素中和剤はショップで固形のハイポ(チオ硫酸ナトリウム結晶)から使いやすい液体タイプまで幅広売られています。中でも液体タイプは、医療の採血にも使われるEDTAを含んだ重金属キレート化作用を持つものやビタミン添加(主成分がビタミンでこれで塩素中和を行うタイプも)など、塩素除去以外にも謳っているものが多く、何より溶かす手間もいらないので使いやすいです。
各社販売しているものにどんな違いがあるのか見てみました。
液体タイプ(価格はAmazonで調査)
GEX コロラインオフ
容量:500cc
価格:364円
添加量:10Lに2cc
効能:塩素(クロラミン)中和、重金属無害化、ミネラル、カリウム配合
ミネラル・カリウムが入っている分若干の硬度・pH上昇が懸念されます。
ミネラル・カリウムが入っている分若干の硬度・pH上昇が懸念されます。
コトブキ すごいんですカルキ抜き
容量:150mL
価格:255円
添加量:57Lに6mL
原材料:チオ硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
効能:塩素除去基本的には塩素除去で、重曹が配合されているようです。
カルキぬき500ビタミン入
容量:500mL価格:448円(1.1円/1mL)
添加量:6Lに1mL
原材料:不明、ビタミン群添加
効能:クロラミン(結合塩素)も除去可能
エーハイム 4in1
容量:500mL価格:520円
添加量:20Lに4mL
原材料:不明
効能:塩素除去、コロイド成分による粘膜保護、ポリマーによる濁り吸着、重金属キレート化、ビタミンB配合
いっぱい効能がありますが値段もそこそこ、でも一番売れている製品ですかね。
ポリマーって要は多孔質の吸着剤ということでしょうか。
分解されず残っていずれは放出(エミッション)に向かうような気がしますが。
ただ、pHを調整する機能はないようですので、その点は安心して使えます。
テトラ コントラコロライン プラス
容量:500mL
価格:490円
添加量:10Lに2mL
効能:カルキ、クロラミン中和、ミネラル(ヨウ素化合物)添加
プラスの名称の由来はどうも添加された「ミネラル」のようですね。
価格:490円
添加量:10Lに2mL
効能:カルキ、クロラミン中和、ミネラル(ヨウ素化合物)添加
プラスの名称の由来はどうも添加された「ミネラル」のようですね。
ニチドウ ノンクロライドR
チオ硫酸ナトリウムを含まず食品添加物で除去できると謳っている製品です。
どんな成分が入っているのか明記されていないこと、またビタミンで中和するタイプの場合、遊離塩素は簡単に除去できても結合塩素までは除去不可能のため、これを使用してよいかどうかは謎です。
カリウム強化などの製品もありますが、場合によってはカリウム過多を引き起こすこともになりうるのでおすすめはしていません。
各社製品総合評価
効果、原材料はまちまちですが、添加濃度に関しては大体の製品が10Lに対し中和剤を2mLほど添加することを推奨しているようです。
価格と効果と量から単価を割り出し表にまとめてみました。
ジェックスの製品が一番安いみたいですね。
ジェックスの製品が一番安いみたいですね。
固形のハイポ(チオ硫酸ナトリウム)
固形のハイポは原料が同じなのでどのメーカー製品も粒が大きいとか小さい程度の差しかありません。
しかし、固形のハイポを規定量を使うと実はかなり高濃度になってしまいます。
もちろん高濃度といっても害になるようなレベルとは無縁の濃度です。
1kgの袋に詰まったハイポ結晶を全部入れたり、間違って全部食べたりしなければ害になることはありません。
液体のハイポ
もちろん固形よりも液体のほうが溶かす手間がなく使いやすいのですが、液体タイプではかさばるので輸送コストも上乗せされる分固形タイプよりも高額になります。しかし、ハイポを精製水(水道水では反応してしまいますので)を用いて自分でハイポを溶かせば安上がりでハイポ溶液が作成できます。
自作溶液のレシピ
水1Lに対して5gのハイポ結晶を溶かしてハイ、完成。たったこれだけです。
この溶液では、水道水5Lに対しハイポ溶液1mLを加えておよそ2~3分撹拌すれば塩素は中和されます。
家庭用秤量器(クッキングスケール)では通常1g単位でしか測れないことが多いですし、0.1g単位を秤量する機器は精度は高価できちんとした台において水平を取らないとちゃんと測定できません。
なので、選択肢としては家庭用秤量機を使わざるを得ませんが、あまり神経質にならずに測ってください。
ピッタリ測るよりも少し多めぐらいに入れたほうが良いです。
塩素の中和について
水道水の塩素は遊離塩素と結合塩素の2種類があります。遊離塩素はハイポ溶液添加後すぐに中和できますが、結合塩素までの除去には2~3分ほど撹拌します。
気になるコスト
例えば1週間に10Lの水換えをしたとして、半年ぐらいの頻度で溶液を作り直すとすると…- 10Lに2cc消費
- 180日÷7日=22.5回水換え
- 22.5回☓2cc=45cc
50ccの溶液を作る場合、ハイポ0.25g(2~3粒)で済みます。
GEXのハイポ30gならば6Lもの溶液が作成でき、上記の頻度で水換えをするならば60年は持つ計算になり
価格差
10Lに対し2ccずつ添加、10L/週1で水換えを行った場合…
ハイポと精製水
ハイポ:30g 198円
精製水:500mLを6L分 100円*12=1200円 6Lで1398円
6000cc/2cc/7日間=428週/52週(1年間)=8.2年
1398円/8.2年=170.4円/1年
テトラコンコロ:500mL
498円
500mL/2cc/7日間=35週=245日間=0.6年
498円/0.6年=996円/年
輸送コストを考えるとそこまで非道い価格差がついているわけでもないですし、ハイポは8年も使えるけど、自作も面倒という話も…
結論
私のように低コスト主義であればハイポを使ってもいいと思います。
でも、ちょっぴりリッチで自作は面倒という方なら出来合いの液体タイプを買ってもいいかもしれません。
でも、ちょっぴりリッチで自作は面倒という方なら出来合いの液体タイプを買ってもいいかもしれません。
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