アクアリウム:ヤマトヌマエビは黒ひげゴケを食べる!その実態と好みを考察!

コケ掃除といえばヤマトヌマエビ、そう呼ばれることもありますが、そんなヤマトヌマエビでも黒ひげゴケまでは食べないという情報がまことしやかに囁かれていますが、黒ひげや藍藻までちゃんと食べてくれるます。

ヤマトヌマエビが黒ひげコケを食べる条件

ショップで飼育されているヤマトヌマエビは、餌が十分ではないことが多いようです。
そのため、購入されて水槽に移される頃にはかなりお腹が減っており、よほど調子を崩さなければ何でも食べる「バーサーカー」状態になっています。

水合わせ中の実験

水合わせに最適な兵器といえば、スドーのサテライトです。
産卵だけでなく水合わせにこそ使ってほしいアイテムです。

このサテライトでヤマトヌマエビを水合わせしているとき、黒ひげコケに覆われた水草の葉っぱを1枚落としてみました。
すると、エビは葉っぱを掴んでじっと動かなくなりましたが、15分後にはその葉から黒ひげコケがすっかりなくなっていました。
やはり相当お腹が減っていたのでしょう。この経験から、ヤマトヌマエビは空腹であれば黒ひげコケを食べるということが分かりました。

というわけで、ヤマトヌマエビはお腹さえ空いていれば黒ひげゴケを食べるということが判明しました。

なぜ「食べない」と言われるのか?

では、なぜ「ヤマトヌマエビは黒ひげコケを食べない」という情報が広まっているのでしょうか。
答えは、彼らの食性に優先順位があるからです。普段は柔らかく食べやすいアオミドロなどを優先的に食べます。
以下のようにヤマトヌマエビには好みがあるようです。

ヤマトヌマエビのコケに対する食性の好み
死ぬほど好き:フレークなどの魚の餌
好き:茶ゴケ(珪藻)、アオミドロ系(緑藻)
嫌い:藍藻
かなり嫌:黒ひげコケ系(枝状>刷毛状)

投入から4日後

黒ひげコケも7割は綺麗になり、根本だけが残っているような状態になりました。
さすがに根本に固着したものまでは食べられないんでしょうけど、ヤマトヌマエビの処理能力には感動を覚えました。

どうしても食べてくれない

その場合は黒髭苔を取り出し、お酢を塗って数分放置。
お酢を洗い流して水槽に入れるとしばらくすると真っ赤になります。
真っ赤になっている状態というのはコケが枯れている状態のようで、この状態ならヤマトヌマエビも喜んで食べます。

藍藻の除去

しばらく水換えをサボったところ、水槽に藍藻がはびこりました。
ヤマトヌマエビも5匹入るものの、魚用の飼料に慣れてしまったのか食べてくれない上に、水槽の水がものすごい臭い。
とりあえずヤマトを20匹ほど導入したところ、2週間後には藍藻が食い尽くされました。

10匹でも十分でした・・・

更に腹が減っているのか、水換え後、蓋付近まで水が入ると縁についた苔を貪り食ってる始末。
ヤマトヌマエビの底力を感じました。

ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの能力差

車で例えるならミナミヌマエビが軽自動車で、ヤマトヌマエビは2.4リッタークラスの仕事量はありそうです。
その有り余る性能は水草食害の危険性もあります。しかし、緑藻系、黒ひげごけが猛威を振るう水槽ならばヤマトヌマエビを導入して間違いないと思います。

でも繁殖が楽しめるミナミヌマエビもなかなかにかわいいです。

苔食いしなくなったエビのリフレッシュ

苔を食わなくなったエビは、一度サテライトで絶食させるとまた食うようになるそうです。
ただし、エビはすばしっこいので網で捕まえるのは難しいため、罠を仕掛る方法もあるようですよ。

水草水槽でのヤマトヌマエビの活躍

メイン水槽でパールグラスがかじられてしまい成長しなくなってしまったため、このままからしてしまうのはもったいないと思い、15cmキューブ水槽(プラで700円ぐらい)を購入し、小型底面フィルター+焼成赤玉土で飼育を開始。
あっという間に黒ひげコケに覆われました。

メイン水槽で調子を崩し始めたハイグロフィラ・ポリスペルマをバクバク食ってしまうヤマトヌマエビに業を煮やし、水草水槽に幽閉の刑に処しました。
ミナミヌマエビ投入後には黒ひげコケがほとんど消滅しました。

コケを撲滅するのならばヤマトヌマエビですね。

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