アクアリウム:過密飼育と水換え

皆さん、魚の飼育匹数はどうしていますか?
初心者はどうしても過密飼育にしがちと言われていますが、初心者でなくとも賑やかな水槽は憧れますよね。
過密飼育 - アクアヴェイパー
過密飼育:背景がピンクなのは水草育成ライトのせい




過密飼育の定義

先ず水槽の魚飼育数適正量の目安は次のとおりと言われています。
魚の大きさ1cmに対し1Lの水の量が適正
私の水槽がノーマル45cm水槽となりますので、水の量は砂利を含めていない場合ですが約35Lが容量となります。
水の量がおよそ30Lだとすると3cmの魚であればたった10匹が限度なります。

えっ、お魚少なすぎ…とは思いますが、このぐらいの大きさ、匹数でしたら個体も大きく成長し、病気や水質悪化、はたまた窒素過剰によるコケの繁殖も抑えることができます。

えっ、でもお魚少なすぎ・・・

過密飼育は楽しい?

やっぱり、10匹程度のカラシンを飼ってもちょっとさみしいです。
そしてさみしさに耐えきれず陥ってしまうのが過密飼育です。

私の水槽では現在、魚の数は少なく見積もっても50匹はいます。
ラミーノーズテトラ、カージナルテトラ、ブラックネオン、グローライトテトラ、チェリーバルブなど、どれも4cmぐらいはあります。

本来ならば4cm×50匹×1Lですから、200Lの容量が必要になりますよね。


過密飼育の魚種

攻撃性の強い魚は流石に難しいですがおとなしいカラシン類なら賑やかな水槽は見ていてきれいです。

ただし、硝酸塩などの窒素類の蓄積量が半端じゃなくなりますので、健康に維持するためにはやはり安定かつ強力なろ過が肝になってきます。

底面ろ過は過密飼育向き

底面ろ過は言わずとしれた強力な生物濾過能力があります。
ろ材の量があるとかなんとかうんちくはさておき、生体メインであればエアレーションは強め(ブクブクが隙間なく絶え間なく出る程)にして水を回転させることでおよそ半月~~1月ペースでの水換えで維持することができています。

ろ過フィルターにはNISSOのバイオフィルターを全面に敷いています。
1枚でも効果があると言われていますので、気持ちの問題でしょうか。

底面フィルターではシンプルで壊れにくいものとしてNISSOかGEXをおすすめしています。

水換え頻度

水質によっては水換えを頻繁に行う必要がある場合があります。
当方の水槽はpHが7~7.5で推移していますので、硝化バクテリアが比較的活性化している状態です。

できればpH8ぐらいで30℃を超える高温が最もバクテリア活性が高いとされていますがこれでは魚と水草が参ってしまいます。

なので、過密水槽ならば水換え頻度も一定に保って夏場も病気に負けないよう魚が健康でいられる水を保つことが良いと考えられます。

面倒な水換えを少しでも効率にする方法については以下記事を御覧ください。

アクアリウム:プロホースカスタムで水換え爆速化

水草をたくさん植える

成長の早いロゼットタイプの水草を沢山植えるとコケが蔓延するのを防いでくれます。
私の水槽にはニューパールグラスとロタラが植えてあり、どちらもゆっくりではありますが成長する水質を保つことができています。
中性付近で水草をたくさん植える環境にして水草にも窒素を吸収してもらうことでアレロパシー効果も相まってコケも生やすことなく育成ができます。

餌の量の問題

過密飼育になると問題になるのは餌の量です。
少量を数回に分けて与えると食い意地の張った魚ばかりに餌が回ってしまいます。
ですので、低床まで到達しない程度の量のある餌を一気に与えるようにしています。

また、過密飼育の場合は餌の使用量もそれなりに多くなります。
餌を低コストに入手する方法については次の記事にまとめています。

アクアリウム:魚の餌を安く済ませる

病気の問題

過密飼育で一番怖いのが病気が発生した場合です。
過去には新しく導入したウィローモスに付着していたであろう白点病が水槽に蔓延し、民間療法に頼ったが時すでに遅しで殆どの魚が死滅の憂き目にあってしまいました。

病気になったとき、特に白点病を持ち込んでしまったときは民間療法に頼らず、効果の高いマラカイトグリーン系の治療薬を早急に投入することを強くおすすめします。

アクアリウム:白点病治療「マラカイトグリーン編」

新しく生体導入する際には、トリートメントタンクでしばらく様子を見ることができれば一番ではありますが、そうでないのならある程度覚悟しておく必要があります。

でもやっぱり過密飼育にはロマンがありますよね。

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