アクアリウム:硬度と水草成長の関係

最近やっと硬度がどういうものか理解してきました。
まず硬度には次の2種類あります。


GHとKH

KHは炭酸塩硬度。これはpHの緩衝(この物質が影響してやわらかく働くこと)材だという話です。
炭酸塩硬度のおかげで、pHの上がり下がりが緩やかになるとのことです。

そしてGHはKHの副産物らしく、KHの高い水に酸性の水が入ると、KHが低くなりGHができるとのこと。

うーん。これだけだと高校の化学すら皆無の私にはわかりませんね。

もっと簡単に説明

とりあえず、GHはミネラルウォーターです。
苦土と石灰が含まれている水です。

人にはおいしく感じるけど、軟水が得意な植物にとっては美味しくないです。
とはいえ、苦土も石灰もどちらも必要な肥料の要素です。

多すぎても少なすぎても他の要素の吸収を阻害が起きたりしてしまいます。
カリウムとGH(カルシウムイオンやマグネシウムイオン)は等量存在していないと植物によろしくないのです。

大磯砂の場合は貝殻が混入しているせいでGHが高くなってしまいます。
貝殻はカルシウム、つまり「石灰」分ですからね。

こういう場合で水草が成長しなくなったら、カリウムを積極的に添加してみるのも手です。

もし、苔が生えてくるようなら過剰か少ないかのどちらかです。

ソイルと効能

つちくれを焼き固めたソイルには、骨粉などを含む水稲用などを使用していない限りは硬度が上がるようなことは先ず無いです。
むしろ、イオン交換能によりカルシウムイオンを吸着して軟水化する効果がありますので、南米系の水草を育てやすいという特徴があります。

こういったイオン交換能による軟水効果と保肥力から水草育成は大磯砂とは比べ物にならないほど簡単になります。
水草水槽はみな口を揃えてソイルソイルというわけですね。マツモも硬水は苦手
ちなみにマツモも、硬水は苦手なようです。
我が家の水槽も、もっとも簡単といわれている水草なのにもかかわらず結局黒ひげコケに覆われて9割がた捨てることになりましたからね。
関連記事:アクアリウム:マツモが育たない原因と解決策

硬度を下げる方法

硬度を下げるためには水槽内に硬度を上げる原因物質を入れないこと、原因物質を吸着させる方法、2パターンあります。
吸着させるためのものの代表格としてはゼオライトがあります。

ゼオライトが吸収する成分順

ゼオライトが吸収しやすい順に成分を並べました。
  1. セシウム
  2. ルビジウム
  3. カリウム
  4. アンモニウム
  5. バリウム
  6. ストロンチウム
  7. ナトリウム
  8. カルシウム
  9. アルミニウム
  10. マグネシウム
  11. リチウム

意外とカルシウムとマグネシウムの順が低く、カリウムを先に吸着してしまいます。

なんだか、アクアリウムでも化学の世界が舞い込んできて嫌になります。

OH4-がNhoとかどうのとか書いてあるものがありますが、アクアリウムは好きでも化学嫌いの私にとってはサッパリウムです。

水草というか肥料というか、とにかく難しいです。
絶妙のバランスの元で、コケの生えない美しい水槽は維持されるんだろうなと
そう思わずにいられない。

水草への無事美しく成長してほしいという思いを馳せる毎日です。

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