アクアリウム:残留農薬の問題

やっぱり生体の取り扱いはとっても難しい。
水槽を立ち上げてから1週間過ぎましたが、色々と問題が出てきました。


諸問題1 エビ死屍累々

ミナミヌマエビを10匹、325円で購入して来ました。
苔取りと底砂に落ちた餌を掃除するための生体兵器としての導入です。

スドーサテライトを買ってあるので、水質に敏感なヤマトヌマエビはまずサテライトに移します。
そして、水槽からの水流入量をよわーくしてポタポタ程度に抑えて、ゆっくり水合わせをします。
スドーサテライト
Sudoの飼育器 サテライト

ミナミヌマエビをこの飼育器にいれて、30分もすると水がいっぱいになってきました。

あれ?エビがすでに1匹横になっている!!
輸送方法が悪かったのだろうか‥
とりあえず、死んだエビは取り除いて9匹を水槽に放ちます。

ミナミヌマエビの状況

ミナミヌマエビたちは落ち着かないのか腹いっぱいなのか、エビ特有のせわしなくこけや餌をついばむシーンは見られませんでした。

入れたてはエビも借りてきた猫と同じだろうと思いそのままにしました。

そして翌日

さらにエビが昇天していることが発覚!!
昨日急死したエビ含めて現時点で5匹は昇天済み!!

これは何たる異常事態!!
ミナミヌマエビの急死で調べると、どうやら死因は水草に付着している農薬が原因の可能性が濃厚。

2日目には8匹が死亡し、たった1週間で全滅しました。

水草の残留農薬

海外産水草は、検疫の問題で日本にない病気や外来種が蔓延しないようかなりの高濃度で農薬を散布しているそうです。

高濃度といっても人体や魚に影響するようなものではありません。
水草、特にアヌビアスナナのロックウールに極々微量の農薬が残ってしまうようです。
むしろ残さないと検疫がクリアできないので必ず残るようになっています。

微量の残留農薬でも甲殻類には致死量

魚や人には全く影響のない濃度の農薬でも甲殻類には致死量となり、薬品に弱いエビには効果覿面となり死に至らしめることが判明しました。

農薬が残留している水草の見分け方

海外産の安い水草や入荷してから間もないは農薬が付着してる可能性があります。
水草ホームセンターで買った安価なアヌビアスナナは、わざわざ袋で小分けされていました。
そして根本にロックウールが巻かれています。

まさに海外産のナナを入手してしまったわけです。

国産栽培ならば農薬はついてないようですが、これは日本人が飼育に携わる分、水草の値段に顕著に影響がでてきます。
倍ぐらい高い。
あぁ、やっぱり生体維持は大変!!

農薬成分

農薬の成分は効果が高く原材料が安い有機リン系農薬が使われています。
有効成分名はもっぱらアセフェートという話です。

この農薬は本当に優秀で低コストながら殺虫効果に優れ、長い間効果を発揮してくれるものです。
逆に言えば長期間分解せず残存するというデメリットでもあるのですが、短期間で分解するものはたくさん撒かなくてはならないのでコストアップになってしまいます。

昔は高かった水草も、現在においては安価でどこでも入手できるようになっているのは生産と輸出が確立しているからこそなので単純に農薬だけを悪者にできないということでもあります。

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