底面ろ過エアリフト時のCO2添加による効果

エアリフト式底面ろ過をしながらでのCO2添加は本当に無意味かどうか調べてみました。

発酵式CO2添加について

発酵式CO2添加システムはローコストで作れると聞いて興味が湧きました。
材料は次のものだけです。
  1. 500ccのペットボトル(炭酸飲料用)150円
  2. ペットボトルお掃除用キャップ(百均) 100円
  3. ドライイースト(パンケーキミックスなどがおいてあるコーナーにあります) 800円
  4. 上白糖 100円
作り方は簡単、お水400ccに上白糖100gを溶かし、ドライイーストを耳かき1杯分程度パラパラしてシェイクするだけ。
これでベースは完成です。

次にペットボトルお掃除用キャップと付け替えて、これにエアチューブをつけてエアストーンとつないで水槽内に仕込みます。
あとはもし寒い時期ならば照明の上にペットボトルを置くと、照明の熱でイースト菌が活発化し繁殖が進みます。

大体1~2日程度見ればエアストーンからポコポコとCO2の泡が発生してくるようになります。
ドライイーストの量を増やすとCO2の量も増えますが、その分寿命が縮まりますのでイーストの量は好みで調整してください。

CO2の溶解と発散

この簡易システムをつくったものの、水中に溶け込んだCO2はエアレーションのおかげでまた空気中に発散されてしまうとのこと。
子供の頃に炭酸飲料をストローでボコボコすると炭酸が逃げてしまうあれと同じ原理だそうですが、それでも少しは効果があるんじゃないかと思って調べました。

検証

まずここ。
http://aquagardener.blog41.fc2.com/blog-category-6.html
溶存二酸化炭素濃度(二酸化炭素が水中にどれだけ溶けているか)を時系列で確認されています。
CO2無添加と比べて濃度が上昇しているため、エアリフトしながらでも無意味ではないようです。

Youtube底面マスターのnohohoさん動画


ただし、本当の水草水槽ならば溶存二酸化炭素のの黄土が15~25mg/Lぐらい必要だそうなので、エアリフト式では一定以上の濃度を望むことは難しいようです。
しかし、外部式フィルターを用いていたとしてもシャワーパイプを水面近くに設置して飼育水が回っている環境を作ると水面と大気中とのガス交換が行われてしまいます。

効率よくCO2濃度をあげたいのならば、水槽の水深半分ぐらいの箇所にシャワーパイプを設置することで水面の循環を抑えてCO2発散を防ぐことができるようです。

発酵式CO2の欠点

ただ、発酵式CO2添加は変な水カビみたいなものができてしまうこともありました。
これはアルコールに群がる菌のコロニーという話で、生体に害が及ぶようなものではないとの情報ですが見た目がとっても気持ち悪いです。

それにエアストーンの穴もふさぐようで、細かい泡も出なくなるし困ったものです。

そのほか、発酵式に関して経時的に二酸化炭素濃度を調べている記事があり、詳細な記述がありす。
なんだ、発酵式はいろいろメリットあるじゃん!と思う反面、万が一ペットボトルが倒れて糖質たっぷりの中身が入ったら死の海になる危険性もあるとのこと。

転倒防止機構をつけるか大きなCO2カウンターを作って流れ込まないようにするか、何らかの策が必須です。

塩でCO2は発生するか

発酵式CO2の培地に砂糖との代わりに塩を使ってもCO2が発生するのではないかと仮定し、実験をしてみました。
結果、塩では5日間経過を見てもCO2が発生することはありませんでした。

え?なんだって?
砂糖と塩を間違ったんじゃないかって?
あーそうですよ!間違って塩を使っただけですよ!!

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